建物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.組積式構造は、耐震性は劣るものの、熱、音などを遮断する性能が優れている。
2.組積式構造を耐震的な構造にするためには、大きな開口部を造ることを避け、壁厚を大きくする必要がある。
3.補強コンクリートブロック造は、壁式構造の一種であり、コンクリートブロック造を鉄筋コンクリートで耐震的に補強改良したものである。
4.補強コンクリートブロック造は、壁量を多く必要とはせず、住宅等の小規模の建物には使用されていない。
【答え:4】
1.組積式構造は、耐震性は劣るものの、熱、音などを遮断する性能が優れている。
1・・・適切
組積式構造は、建築物の主体構造を石、レンガ、コンクリートブロックなどを積み重ねる建築工法です。構造的には弱いですが、遮音性や耐火性は高いです。
2.組積式構造を耐震的な構造にするためには、大きな開口部を造ることを避け、壁厚を大きくする必要がある。
2・・・適切
組積式構造で耐震的な構造とするためには、開口部を小さくし(大きな開口部を造ることを避け)、壁の厚さを大きくする必要があります。
3.補強コンクリートブロック造は、壁式構造の一種であり、コンクリートブロック造を鉄筋コンクリートで耐震的に補強改良したものである。
3・・・適切
補強コンクリートブロック造は、組積式構造であるコンクリートブロックの空洞に、「鉄筋コンクリート」を入れて補強した壁を使う建築工法です。
壁式構造とは、壁で建物を支える構造で、鉄筋コンクリート造のように、鉄筋コンクリートの壁で建物を支えるものを言います。
4.補強コンクリートブロック造は、壁量を多く必要とはせず、住宅等の小規模の建物には使用されていない。
4・・・不適切
補強コンクリートブロック造の建物については、「各階の補強コンクリートブロック造の耐力壁の中心線で囲まれた水平投影面積は60㎡以下としなければならない」というルールがあります。簡単に言えば、各階の床面積を60㎡以下にしないといけないので、大規模建築にすることは難しく、住宅等の小規模建築に多く使用される工法です。
令和3年(2021年)12月試験分:宅建試験・過去問
内容 | |
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問1 | 自力救済(判決文) |
問2 | 相隣関係 |
問3 | 成年被後見人 |
問4 | 売買契約 |
問5 | 代理 |
問6 | 物権変動 |
問7 | 相続 |
問8 | 民法総合 |
問9 | 売買契約・賃貸借契約 |
問10 | 抵当権 |
問11 | 借地権 |
問12 | 借家権 |
問13 | 区分所有法 |
問14 | 不動産登記法 |
問15 | 都市計画法 |
問16 | 都市計画法(開発許可) |
問17 | 建築基準法 |
問18 | 建築基準法 |
問19 | 宅地造成等規制法 |
問20 | 土地区画整理法 |
問21 | 農地法 |
問22 | 国土利用計画法 |
問23 | 登録免許税 |
問24 | 固定資産税 |
問25 | 地価公示法 |
問26 | 契約書面(37条書面) |
問27 | 8種制限 |
問28 | 監督処分・罰則 |
問29 | 免許 |
問30 | 広告 |
問31 | 報酬 |
問32 | 保証協会 |
問33 | 媒介契約 |
問34 | 宅地・建物の定義 |
問35 | 重要事項説明書(35条書面) |
問36 | 免許 |
問37 | 宅建士 |
問38 | 業務上の規制 |
問39 | 保証協会 |
問40 | 契約書面(37条書面) |
問41 | 宅建士 |
問42 | 契約書面(37条書面) |
問43 | クーリングオフ |
問44 | 重要事項説明書(35条書面) |
問45 | 住宅瑕疵担保履行法 |
問46 | 住宅金融支援機構 |
問47 | 不当景品類及び不当表示防止法 |
問48 | 統計 |
問49 | 土地 |
問50 | 建物 |