地に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.沿岸地域における地震時の津波を免れるためには、巨大な防波堤が必要であるが、それには限度があり、完全に津波の襲来を防ぐことはできない。
2.一般に凝灰岩、頁岩、花崗岩(風化してマサ土化したもの)は、崩壊しにくい。
3.低地は、大部分が水田や宅地として利用され、大都市の大部分もここに立地している。
4.平地に乏しい都市の周辺では、住宅地が丘陵や山麓に広がり、土砂崩壊等の災害を引き起こす例も多い。
【答え:2】
1.沿岸地域における地震時の津波を免れるためには、巨大な防波堤が必要であるが、それには限度があり、完全に津波の襲来を防ぐことはできない。
1・・・適切
沿岸地域における地震時の津波を免れるためには、巨大な防波堤が必要であるが、それには限度があり、完全に津波の襲来を防ぐことはできません。
高さ10mの津波を想定して10mの防波堤(壁)を作っても、実際には10mを超える津波が来ることもあるからです。
実際、東日本大震災では、宮城県女川漁港で14.8mの津波痕跡も確認されています。
2.一般に凝灰岩、頁岩、花崗岩(風化してマサ土化したもの)は、崩壊しにくい。
2・・・不適切
- 凝灰岩(ぎょうかいがん)は火山から噴出された火山灰が地上や水中に堆積してできた岩石
- 頁岩(けつがん)は泥からできた岩石
- 花崗岩(かこうがん)が風化するとマサ土(真砂土)となります。真砂土は、隙間が多く水が容易に浸透するため、雨に流されやすいため、崩壊しやすいです。
いずれも軟弱な地質であるため、土砂災害の危険性は高いです。
3.低地は、大部分が水田や宅地として利用され、大都市の大部分もここに立地している
。
。
3・・・適切
低地は、大部分は水田や宅地として利用されています。大都市の大部分は低地に立地しています。
4.平地に乏しい都市の周辺では、住宅地が丘陵や山麓に広がり、土砂崩壊等の災害を引き起こす例も多い。
4・・・適切
丘陵(きゅうりょう)とは、なだらかな起伏や小山(丘)の続く地形です。
山麓(さんろく)は、山のふもとです。
どちらも、平らな土地ではないので、住宅地が丘陵や山麓に広がっている場合、土砂崩壊等の災害を引き起こす例も多いです。
令和3年(2021年)12月試験分:宅建試験・過去問
- 問1
- 自力救済(判決文)
- 問2
- 相隣関係
- 問3
- 成年被後見人
- 問4
- 売買契約
- 問5
- 代理
- 問6
- 物権変動
- 問7
- 相続
- 問8
- 民法総合
- 問9
- 売買契約・賃貸借契約
- 問10
- 抵当権
- 問11
- 借地権
- 問12
- 借家権
- 問13
- 区分所有法
- 問14
- 不動産登記法
- 問15
- 都市計画法
- 問16
- 都市計画法(開発許可)
- 問17
- 建築基準法
- 問18
- 建築基準法
- 問19
- 宅地造成等規制法
- 問20
- 土地区画整理法
- 問21
- 農地法
- 問22
- 国土利用計画法
- 問23
- 登録免許税
- 問24
- 固定資産税
- 問25
- 地価公示法
- 問26
- 契約書面(37条書面)
- 問27
- 8種制限
- 問28
- 監督処分・罰則
- 問29
- 免許
- 問30
- 広告
- 問31
- 報酬
- 問32
- 保証協会
- 問33
- 媒介契約
- 問34
- 宅地・建物の定義
- 問35
- 重要事項説明書(35条書面)
- 問36
- 免許
- 問37
- 宅建士
- 問38
- 業務上の規制
- 問39
- 保証協会
- 問40
- 契約書面(37条書面)
- 問41
- 宅建士
- 問42
- 契約書面(37条書面)
- 問43
- クーリングオフ
- 問44
- 重要事項説明書(35条書面)
- 問45
- 住宅瑕疵担保履行法
- 問46
- 住宅金融支援機構
- 問47
- 不当景品類及び不当表示防止法
- 問48
- 統計
- 問49
- 土地
- 問50
- 建物