建築基準法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
1.階数が2で延べ面積が200㎡の鉄骨造の共同住宅の大規模の修繕をしようとする場合、建築主は、当該工事に着手する前に、確認済証の交付を受けなければならない。
2.居室の天井の高さは、一室で天井の高さの異なる部分がある場合、室の床面から天井の最も低い部分までの高さを2.1m以上としなければならない。
3.延べ面積が1,000㎡を超える準耐火建築物は、防火上有効な構造の防火壁又は防火床によって有効に区画し、かつ、各区画の床面積の合計をそれぞれ1,000㎡以内としなければならない。
4.高さ30mの建築物には、非常用の昇降機を設けなければならない。
【答え:1】
1・・・正しい
鉄骨造の建築物の場合、2階建て以上、または延べ面積が200㎡超の場合、「大規模建築物」に当たります。 本肢を見ると、「2階建て」で「延べ面積が200㎡」の鉄骨造の共同住宅なので、「大規模建築物」に当たります。
よって、大規模の修繕する場合、建築主は、建築確認が必要です。
したがって、建築主は、当該工事に着手する前に、確認済証の交付を受けなければなりません。
関連ポイントについては、個別指導で解説します!
2・・・誤り
居室の天井の高さは、2.1m以上でなければなりません。
そして、天井の高さの測り方は、「室の床面」から測り、「一室で天井の高さの異なる部分がある場合」においては、その「平均の高さ」とします。
よって、「天井の最も低い部分まで」が誤りです。
正しくは「天井の平均の高さ」です。
3・・・誤り
延べ面積が1000㎡を超える建築物は、原則として、防火上有効な構造の防火壁又は防火床によって有効に区画し、かつ、各区画の床面積の合計をそれぞれ1000㎡以内としなければなりません。
ただし、例外として、「耐火建築物又は準耐火建築物」については、延べ面積が1000㎡を超える建築物であっても、防火壁又は防火床によって区画する必要はありません。
本肢は、例外にあたるので誤りです。
この問題はきちんと理解する必要がありますので、理解すべきポイントは個別指導で解説します!
4・・・誤り
「非常用の昇降機(エレベーター)」は、原則として、高さ31mをこえる建築物に設置しなければなりません。
本肢は「30m」なので、「非常用の昇降機」の設置は不要です!
したがって、誤りです。
対比すべき部分として「避雷設備」があります。
「避雷設備」は、原則として、高さ20mをこえる建築物に設置しなければなりません。
この2つは、簡単に覚えることができるので、簡単な覚え方は個別指導で解説します!
令和2年(2020年)10月試験分:宅建試験・過去問
- 問1
- 囲繞地と袋地
- 問2
- 保証
- 問3
- 契約の解除(判決文)
- 問4
- 賃貸借契約
- 問5
- 委任契約
- 問6
- 錯誤
- 問7
- 保証
- 問8
- 相続
- 問9
- 売買契約・贈与契約
- 問10
- 時効
- 問11
- 借地権
- 問12
- 借家権
- 問13
- 区分所有法
- 問14
- 不動産登記法
- 問15
- 都市計画法
- 問16
- 都市計画法(開発許可)
- 問17
- 建築基準法
- 問18
- 建築基準法
- 問19
- 宅地造成等規制法
- 問20
- 土地区画整理法
- 問21
- 農地法
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- 国土利用計画法
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- 問24
- 不動産取得税
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- 不動産鑑定評価基準
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- 免許
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- 問28
- 宅建士
- 問29
- 媒介契約
- 問30
- 報酬計算
- 問31
- 重要事項説明書(35条書面)
- 問32
- 8種制限
- 問33
- 37条書面
- 問34
- 宅建士
- 問35
- 営業保証金
- 問36
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- 問37
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- 問38
- 媒介契約
- 問39
- 業務上の規制
- 問40
- クーリングオフ
- 問41
- 重要事項説明書(35条書面)
- 問42
- 8種制限
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- 免許の基準
- 問44
- 重要事項説明書(35条書面)
- 問45
- 住宅瑕疵担保履行法
- 問46
- 住宅金融支援機構
- 問47
- 不当景品類及び不当表示防止法
- 問48
- 統計
- 問49
- 土地
- 問50
- 建物