平成30年(2018年)問50/宅建過去問

建築物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.木造建物を造る際には、強度や耐久性において、できるだけ乾燥している木材を使用するのが好ましい。

2.集成木材構造は、集成木材で骨組を構成したもので、大規模な建物にも使用されている。

3.鉄骨構造は、不燃構造であり、耐火材料による耐火被覆がなくても耐火構造にすることができる。

4.鉄筋コンクリート構造は、耐久性を高めるためには、中性化の防止やコンクリートのひび割れ防止の注意が必要である。


 

 

 

 

 

 

【答え:3】


1.木造建物を造る際には、強度や耐久性において、できるだけ乾燥している木材を使用するのが好ましい。

1・・・適当

木材は、含水率が小さいほど(乾燥しているほど)強度は高くなります

水分を含んで空気中にさらされると、腐ってきて強度が落ちていきます。

そのため、木造建物を造る場合、乾燥している木材を用いた方がよいです。


2.集成木材構造は、集成木材で骨組を構成したもので、大規模な建物にも使用されている。

2・・・適当

集成材とは、天然木の伸縮 ・ 変形 ・ 割れなどの欠点を取り除いた乾燥した単板などを接着剤を使って積層することにより材質を均質なものにした加工木材です。集成材は、大規模な木造建築物の骨組みにも使用されています。

したがって、本肢は正しいです。

ホームセンターでも集成材は売られています。


3.鉄骨構造は、不燃構造であり、耐火材料による耐火被覆がなくても耐火構造にすることができる。

3・・・不適当

鉄骨構造は、不燃構造ですが、熱を加えると、柔らかくなります。

実際、鉄の融点は約1,500℃なので、1500℃で溶けて、液体になってしまいます。
そして、火災が起きると1,000℃を超えます。

確かに、1500℃には至っていないので、液体にはなっていないですが、柔らかくなり、グニャグニャになります。
そのため、耐火材料による耐火被覆を行う必要があります

※固体が液体になり始める温度を「融点」といい、鉄の場合、上記の通り約1500℃です。


4.鉄筋コンクリート構造は、耐久性を高めるためには、中性化の防止やコンクリートのひび割れ防止の注意が必要である。

4・・・適当

鉄筋コンクリートは、鉄筋の周りをコンクリートで固めたものです。 つまり、コンクリートがひび割れを起こすと、そこから雨水が入り込み鉄筋が腐食するわけです。

そのため、鉄筋コンクリート構造は、耐久性を高めるためには、中性化の防止コンクリートのひび割れ防止の注意が必要です。

したがって、本肢は正しいです。

これは、少し重要な部分なので、メカニズムまで理解しておいた方がよいでしょう!

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平成30年度(2018年)宅建試験・過去問

問1
意思表示
問2
代理
問3
停止条件
問4
時効
問5
事務管理
問6
法定地上権
問7
債権譲渡
問8
賃貸借(判決文)
問9
相殺
問10
相続
問11
借地権
問12
借家権
問13
区分所有法
問14
不動産登記法
問15
国土利用計画法
問16
都市計画法
問17
都市計画法(開発許可)
問18
建築基準法
問19
建築基準法
問20
宅地造成等規制法
問21
土地区画整理法
問22
農地法
問23
登録免許税
問24
不動産取得税
問25
不動産鑑定評価基準
問26
広告
問27
建物状況調査
問28
業務上の規制
問29
8種制限
問30
報酬
問31
報酬計算(空き家等の特例)
問32
監督処分
問33
媒介契約
問34
37条書面
問35
35条書面
問36
免許
問37
クーリングオフ
問38
手付金等の保全措置
問39
35条書面
問40
業務の規制
問41
免許の要否
問42
宅建士
問43
営業保証金
問44
保証協会
問45
住宅瑕疵担保履行法
問46
住宅金融支援機構
問47
不当景品類及び不当表示防止法
問48
統計
問49
土地
問50
建物
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