建築物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.木造建物を造る際には、強度や耐久性において、できるだけ乾燥している木材を使用するのが好ましい。
2.集成木材構造は、集成木材で骨組を構成したもので、大規模な建物にも使用されている。
3.鉄骨構造は、不燃構造であり、耐火材料による耐火被覆がなくても耐火構造にすることができる。
4.鉄筋コンクリート構造は、耐久性を高めるためには、中性化の防止やコンクリートのひび割れ防止の注意が必要である。
【答え:3】
1・・・適当
木材は、含水率が小さいほど(乾燥しているほど)強度は高くなります。
水分を含んで空気中にさらされると、腐ってきて強度が落ちていきます。
そのため、木造建物を造る場合、乾燥している木材を用いた方がよいです。
2・・・適当
集成材とは、天然木の伸縮 ・ 変形 ・ 割れなどの欠点を取り除いた乾燥した単板などを接着剤を使って積層することにより材質を均質なものにした加工木材です。集成材は、大規模な木造建築物の骨組みにも使用されています。
したがって、本肢は正しいです。
ホームセンターでも集成材は売られています。
3・・・不適当
鉄骨構造は、不燃構造ですが、熱を加えると、柔らかくなります。
実際、鉄の融点は約1,500℃なので、1500℃で溶けて、液体になってしまいます。
そして、火災が起きると1,000℃を超えます。
確かに、1500℃には至っていないので、液体にはなっていないですが、柔らかくなり、グニャグニャになります。
そのため、耐火材料による耐火被覆を行う必要があります。
※固体が液体になり始める温度を「融点」といい、鉄の場合、上記の通り約1500℃です。
4・・・適当
鉄筋コンクリートは、鉄筋の周りをコンクリートで固めたものです。つまり、コンクリートがひび割れを起こすと、そこから雨水が入り込み鉄筋が腐食するわけです。
そのため、鉄筋コンクリート構造は、耐久性を高めるためには、中性化の防止やコンクリートのひび割れ防止の注意が必要です。
したがって、本肢は正しいです。
これは、少し重要な部分なので、メカニズムまで理解しておいた方がよいでしょう!
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平成30年度(2018年)宅建試験・過去問
- 問1
- 意思表示
- 問2
- 代理
- 問3
- 停止条件
- 問4
- 時効
- 問5
- 事務管理
- 問6
- 法定地上権
- 問7
- 債権譲渡
- 問8
- 賃貸借(判決文)
- 問9
- 相殺
- 問10
- 相続
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- 問18
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