次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいものはどれか。
1.宅地建物取引業者は、建物の売買に際し、買主に対して売買代金の貸借のあっせんをすることにより、契約の締結を誘引してはならない。
2.宅地建物取引士は、自ら役員を務める宅地建物取引業者が宅地建物取引業に関し不正な行為をし、情状が特に重いことにより免許を取り消された場合、宅地建物取引士の登録を消除されることとなる。
3.宅地建物取引業者は、建築工事完了前の賃貸住宅について、借主として貸借の契約を締結してはならない。
4.宅地建物取引業者は、10区画以上の一団の宅地の分譲を行う案内所を設置し、当該案内所において売買の契約の締結をし、又は契約の申込みを受ける場合は、当該案内所にその業務に関する帳簿を備え付けなければならない。
【答え:2】
1・・・誤り
宅地建物取引業者が相手方に対し、「手付を貸し付けること」「手付の分割払いを許すこと」「手付の後日払いを許すこと」により契約を誘い込む行為は禁止されています。
しかし、「売買代金の貸借のあっせん(住宅ローンの紹介)」をすることは問題ありません。
よって、誤りです。
2・・・正しい
宅建業者が、「①不正の手段により免許を受けた」「②業務停止処分の事由に該当し、情状が特に重い」「③業務停止処分に違反した」ことを理由に免許取消処分を受けた場合、そのときの宅建業者の役員であった者は、宅建士としての欠格事由に当たります。
そのため、免許取消しの日から5年を経過するまで宅地建物取引士としての登録を受けることができません。
関連ポイントや正しい考え方は個別指導で解説します。
3・・・誤り
宅地建物取引業者は、宅地の造成又は建物の建築に関する「工事の完了前」においては、建築確認や開発許可があった後でなければその宅地建物の「売買・交換」の契約や媒介若しくは代理をしてはいけません。「賃貸借契約を締結すること」については、対象外なので、工事完了前でも契約締結できます。
よって、誤りです。
関連ポイントは個別指導で解説します!
関連ポイントを一緒に勉強して、比較・整理していくことが効率的な勉強法なので、必ず実践しましょう!
4・・・誤り
案内所に帳簿を備える必要はありません。よって、誤りです。
帳簿を備え付けなければならないのは「事務所」だけです。
宅建業法上の「事務所」とは、「①本店、支店」及び「②継続的に業務を行なうことができる施設を有する場所で、宅建業に係る契約を締結する権限を有する使用人を置くもの(営業所)」です。
※ 案内所は、一団の宅地建物の分譲のために「一時的に」設置されるものであり、継続的に業務を行う施設ではないので、上記②に当たりません。
■この解説だけ勉強しても、1つしか勉強できず、非効率的です!1つの問題から2つ・3つと勉強することで、関連付けて頭に入れることができるので効率的です!
これが、宅建合格するための勉強法です!
自分自身で、このような関連ポイントも一緒に勉強できない方は、是非個別指導で一緒に効率的な勉強を実践しましょう!
令和2年(2020年)12月試験分:宅建試験・過去問
- 問1
- 不法行為
- 問2
- 代理
- 問3
- 親族
- 問4
- 債務不履行
- 問5
- 時効
- 問6
- 転貸借
- 問7
- 売買契約
- 問8
- 相続
- 問9
- 地役権
- 問10
- 共有
- 問11
- 借地権
- 問12
- 借家権
- 問13
- 区分所有法
- 問14
- 不動産登記法
- 問15
- 都市計画法
- 問16
- 都市計画法(開発許可)
- 問17
- 建築基準法
- 問18
- 建築基準法
- 問19
- 宅地造成等規制法
- 問20
- 土地区画整理法
- 問21
- 農地法
- 問22
- 国土利用計画法
- 問23
- 登録免許税
- 問24
- 固定資産税
- 問25
- 地価公示法
- 問26
- 業務上の規制
- 問27
- 広告
- 問28
- 媒介契約
- 問29
- 業務上の規制
- 問30
- 保証協会
- 問31
- 免許
- 問32
- 35条書面
- 問33
- 営業保証金
- 問34
- 報酬
- 問35
- 37条書面
- 問36
- 業務上の規制
- 問37
- 37条書面
- 問38
- 宅建士
- 問39
- クーリングオフ
- 問40
- 業務上の規制
- 問41
- 業務上の規制
- 問42
- 35条書面
- 問43
- 宅建士
- 問44
- 宅地の定義
- 問45
- 住宅瑕疵担保履行法
- 問46
- 住宅金融支援機構
- 問47
- 不当景品類及び不当表示防止法
- 問48
- 統計
- 問49
- 土地
- 問50
- 建物