次の記述のうち、宅地建物取引業法(以下この問において「法」という。)の規定によれば、正しいものはいくつあるか。
ア 都市計画法に規定する工業専用地域内の土地で、建築資材置き場の用に供されているものは、法第2条第1号に規定する宅地に該当する。
イ 社会福祉法人が、高齢者の居住の安定確保に関する法律に規定するサービス付き高齢者向け住宅の貸借の媒介を反復継続して営む場合は、宅地建物取引業の免許を必要としない。
ウ 都市計画法に規定する用途地域外の土地で、倉庫の用に供されているものは、法第2条第1号に規定する宅地に該当しない。
エ 賃貸住宅の管理業者が、貸主から管理業務とあわせて入居者募集の依頼を受けて、貸借の媒介を反復継続して営む場合は、宅地建物取引業の免許を必要としない。
1 一つ
2 二つ
3 三つ
4 四つ
【答え:1】
ア・・・正しい
工業専用地域ということは用途地域内の土地です。 用途地域内の土地については、原則「宅地」です。 例外として、現在、道路、公園、広場など公共の用に供する施設として利用されている土地は「宅地ではありません」。
このルールに従うと、建築資材置場の用に供されている(使用されている)土地は、「現在、道路、公園、広場など公共の用に供する施設として利用されている土地」ではないので、「宅地」に該当するわけです。したがって、本肢は正しいです。
基本的なルールに基づいて答えを導くようにしましょう! 「個別指導プログラム」では「宅地」のルールについて細かく解説しています。上記ルールでは不十分なので、きちんとルールを頭に入れておきましょう!
イ・・・誤り
社会福祉法人は免許不要の例外に当てはまりません。 そして、この社会福祉法人は建物の貸借の媒介を反復継続して営むため、宅建業の免許は必要です。 免許が必要かどうかの問題は必ず得点できるようにしましょう。
考え方に基づけば答えは導けます。
>>免許が必要か同課の問題を解くために考え方はこちら
ウ・・・誤り
用途地域外の土地については、「建物の敷地として利用されている土地」は宅地に該当します。 そして、倉庫は「建物」に該当するので、本問の土地は「建物の敷地として利用されている土地」といえるため「宅地に該当」します。 宅地かどうかについてはきちんと整理しましょう! 「個別指導プログラム」では整理するだけでなく、具体例なども入れてイメージできるようにしています。
エ・・・誤り
「管理業者だから免許は不要」と飛びつかない事! 管理業者でも宅建業を行う場合は免許が必要です。 本問の管理業者は宅建業(賃貸住宅の貸借の媒介を反復継続して営む)を行っています。 したがって、宅建業の免許が必要です。
キチンと理解したい方は「個別指導プログラム」で、考え方をお伝えします!
断片的な知識では本試験で太刀打ちできません。 キチンと理解しましょう!!
平成27年度(2015年)宅建試験・過去問
- 問1
- 民法の条文
- 問2
- 通謀虚偽表示
- 問3
- 賃貸借と使用貸借
- 問4
- 取得時効
- 問5
- 占有
- 問6
- 抵当権
- 問7
- 抵当権の処分
- 問8
- 同時履行の関係
- 問9
- 転貸借
- 問10
- 相続
- 問11
- 借家権
- 問12
- 定期借家権と普通借家権
- 問13
- 区分所有法
- 問14
- 不動産登記法
- 問15
- 都市計画法(開発許可)
- 問16
- 都市計画法
- 問17
- 建築基準法(建築確認)
- 問18
- 建築基準法
- 問19
- 宅地造成等規制法
- 問20
- 土地区画整理法
- 問21
- 国土利用計画法
- 問22
- 農地法
- 問23
- 相続時精算課税制度
- 問24
- 固定資産税
- 問25
- 地価公示法
- 問26
- 宅地建物取引業の定義
免許の要否 - 問27
- 免許の基準
- 問28
- 媒介契約
- 問29
- 重要事項説明
- 問30
- 媒介契約
- 問31
- 35条書面の記載事項
- 問32
- 35条書面の記載事項
- 問33
- 報酬計算
- 問34
- 8種制限
- 問35
- 宅地建物取引士
- 問36
- 8種制限
- 問37
- 業務上の規制
- 問38
- 37条書面
- 問39
- 8種制限
- 問40
- 8種制限
- 問41
- 業務上の規制
- 問42
- 営業保証金と保証協会
- 問43
- 監督処分
- 問44
- 案内所
- 問45
- 住宅瑕疵担保履行法
- 問46
- 住宅金融支援機構
- 問47
- 不当景品類及び不当表示防止法
- 問48
- 統計(省略)
- 問49
- 土地
- 問50
- 建物