令和4年(2022年)問50/宅建過去問

建築物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.木構造は、主要構造を木質系材料で構成するものであり、在来軸組構法での主要構造は、一般に軸組、小屋組、床組からなる。

2.在来軸組構法の軸組は、通常、水平材である土台、桁、胴差と、垂直材の柱及び耐力壁からなる。

3.小屋組は、屋根の骨組であり、小屋梁、小屋束、母屋、垂木等の部材を組み合わせた和小屋と、陸梁、束、方杖等の部材で形成するトラス構造の洋小屋がある。

4.軸組に仕上げを施した壁には、真壁と大壁があり、真壁のみで構成する洋風構造と、大壁のみで構成する和風構造があるが、これらを併用する場合はない。


 

【答え:4】


1.木構造は、主要構造を木質系材料で構成するものであり、在来軸組構法での主要構造は、一般に軸組、小屋組、床組からなる。

1・・・適当

在来軸組構法は、主要構造部分の土台・柱・梁(はり)・桁(けた)などを「木材」で組んで構成する建築手法です。

一般的な木造住宅の工法と考えてください。

そして、在来軸組構法での主要構造は、一般に「小屋組」「床組」「軸組」からなり、「小屋組は屋根部分の骨組み」、「床組は床部分の骨組み」「軸組は屋根や床以外の建物中心の骨組み」を指します。

 


2.在来軸組構法の軸組は、通常、水平材である土台、桁、胴差と、垂直材の柱及び耐力壁からなる。

2・・・適当

在来軸組構法の軸組は、通常、水平材である土台、桁(けた)、胴差(どうさし)と、垂直材の柱及び耐力壁からなります。

  • 「水平材」とは、立てて使う木材はなく、横にして使う木材です。
  • 「桁(けた)」とは、水平方向に架ける構造部材なので、水平材の一つで、床や屋根を支える材料です。
  • 「胴差(どうさし)」とは、木造住宅の構造材で、上階と下階の間に水平に入れる部材

3.小屋組は、屋根の骨組であり、小屋梁、小屋束、母屋、垂木等の部材を組み合わせた和小屋と、陸梁、束、方杖等の部材で形成するトラス構造の洋小屋がある。

3・・・適当

小屋組は屋根部分の骨組みであり、「小屋梁、小屋束、母屋、垂木等の部材を組み合わせた和小屋」と、「三角形の軸組(トラス構造)で支える洋小屋」があります。

 


4.軸組に仕上げを施した壁には、真壁と大壁があり、真壁のみで構成する洋風構造と、大壁のみで構成する和風構造があるが、これらを併用する場合はない。

4・・・不適当

真壁は柱が見えるように壁を仕上げる方法、大壁は柱が見えないように壁を仕上げる方法です。本肢の記述とは逆で、真壁だけで仕上げるのが和風構造、大壁だけで仕上げるのが洋風構造です。また両者は併用されることもあります。

真壁とは、柱が壁から出た壁の仕上げ方法です。一方、大壁とは、柱が壁から出ておらず、柱が見えない仕上げ方法です。

和風建物は、柱を見せる真壁が多く使われ、洋風建物柱を隠す大壁が多く使われています。

よって、本肢は、記述が逆なので不適当です。

令和6年度 個別指導開講

令和4年(2022年):宅建試験・過去問

問1
背信的悪意者(判決文)
問2
相続
問3
制限行為能力者
問4
抵当権
問5
期間
問6
賃貸借・使用貸借
問7
失踪宣告
問8
地上権・賃貸借
問9
辞任
問10
取得時効
問11
借地権
問12
借家権
問13
区分所有法
問14
不動産登記法
問15
都市計画法
問16
都市計画法(開発許可)
問17
建築基準法
問18
建築基準法
問19
宅地造成等規制法
問20
土地区画整理法
問21
農地法
問22
国土利用計画法
問23
印紙税
問24
固定資産税
問25
地価公示
問26
事務所の定義
問27
報酬
問28
重要事項説明書(35条書面)
問29
宅建士
問30
業務上の規制
問31
媒介契約
問32
契約書(37条書面)
問33
宅建士
問34
重要事項説明書(35条書面)
問35
業務上の規制
問36
重要事項説明書(35条書面)
問37
広告
問38
クーリングオフ
問39
保証協会
問40
重要事項説明書(35条書面)
問41
営業保証金・保証協会
問42
媒介契約(専属専任)
問43
8種制限
問44
契約書(37条書面)
問45
住宅瑕疵担保履行法
問46
住宅金融支援機構
問47
不当景品類及び不当表示防止法
問48
統計
問49
土地
問50
建物

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