宅地建物取引業法(以下この問において「法」という。)の規定に基づく監督処分に関する次の記述のうち、誤っているものはいくつあるか。
ア 宅地建物取引業者A(甲県知事免許)が乙県内において法第32条違反となる広告を行った。この場合、乙県知事から業務停止の処分を受けることがある。
イ 宅地建物取引業者B(甲県知事免許)は、法第50条第2項の届出をし、乙県内にマンション分譲の案内所を設置して業務を行っていたが、当該案内所について法第15条第3項に違反している事実が判明した。この場合、乙県知事から指示処分を受けることがある。
ウ 宅地建物取引業者C(甲県知事免許)の事務所の所在地を確知できないため、甲県知事は確知できない旨を公告した。この場合、その公告の日から30日以内にCから申出がなければ、甲県知事は法第67条第1項により免許を取り消すことができる。
エ 宅地建物取引業者D(国土交通大臣免許)は、甲県知事から業務停止の処分を受けた。この場合、Dが当該処分に違反したとしても、国土交通大臣から免許を取り消されることはない。
- 一つ
- 二つ
- 三つ
- なし
【答え:1】
ア・・・正しい
指示処分や業務停止処分は「免許権者」だけでなく、「業務地の知事」も行うことができます。
したがって、Aは乙県内で広告をしていて、違反行為をしているので、乙県知事はAに対して業務停止処分を行うことはできます!
もちろん、免許権者である甲県知事もAに対して業務停止処分を行えます!
イ・・・正しい
この選択肢も考え方はアと同じです。
宅建業法第15条第3項とは、「取引士が法定人数より不足した場合、2週間以内に補充しなさい!」というルールですが、これに違反している事実が判明した場合、甲県知事だけでなく、業務地の知事である乙県知事も、指示処分をすることができる。
ウ・・・正しい
宅建業者の事務所の所在地を確知できないときは、
都道府県の公報でその事実を公告し、
その公告の日から30日を経過しても当該宅建業者から申出がないときに限って、免許を取り消すことができます。
免許取消ができるのは、免許権者のみなので、本肢は正しいです。
エ・・・誤り
業務停止処分に違反した場合、必ず免許取消になります。
そして、免許取消ができるのは、免許権者のみなので、本肢の場合、宅建業者Dは必ず国土交通大臣から免許取消処分を受けます。
平成26年(2014年)宅建試験過去問集
- 問1
- 民法の条文
- 問2
- 代理
- 問3
- 時効・即時取得
- 問4
- 抵当権・根抵当権
- 問5
- 債権譲渡
- 問6
- 担保責任
- 問7
- 賃貸借
- 問8
- 不法行為
- 問9
- 制限行為能力者
- 問10
- 相続
- 問11
- 借地権
- 問12
- 借家権・定期建物賃貸借
- 問13
- 区分所有法
- 問14
- 不動産登記法
- 問15
- 都市計画法
- 問16
- 開発許可
- 問17
- 建築基準法
- 問18
- 建築基準法
- 問19
- 宅地造成等規制法
- 問20
- 土地区画整理法
- 問21
- 農地法
- 問22
- その他法令
- 問23
- 登録免許税
- 問24
- 不動産取得税
- 問25
- 地価公示法
- 問26
- 宅地建物取引業の免許
- 問27
- 宅建業法総合問題
- 問28
- 案内所等
- 問29
- 営業保証金
- 問30
- 広告規制
- 問31
- 8種制限
- 問32
- 媒介契約
- 問33
- 8種制限・手付金額の制限
- 問34
- 重要事項説明
- 問35
- 重要事項説明
- 問36
- 重要事項説明
- 問37
- 報酬
- 問38
- 8種制限・クーリングオフ
- 問39
- 保証協会
- 問40
- 37条書面
- 問41
- 宅建業法 総合
- 問42
- 37条書面
- 問43
- 業務上の規制
- 問44
- 監督処分
- 問45
- 住宅瑕疵担保履行法
- 問46
- 住宅金融支援機構
- 問47
- 不当景品類及び不当表示防止法
- 問48
- 統計
- 問49
- 土地
- 問50
- 建物