令和7年(2025年)問50|建物

建物の構造と材料に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.鋼材の素材の鋼は、鉄や炭素などの成分を含んでおり、炭素量が多いものほど、軟質で強度が小さい。

2.鋼材は、熱に弱く、さびやすいので、耐火や防錆の処理を施す必要がある。

3.鋼材は、強度が高く、粘りがあり、比較的小さな断面部材で荷重に耐えることができる。

4.鋼材の素材の鋼の密度は、木材やコンクリートに比べて大きい。


【答え:1】

1.鋼材の素材の鋼は、鉄や炭素などの成分を含んでおり、炭素量が多いものほど、軟質で強度が小さい。

1・・・ 不適切

鋼材の性質は、含まれる炭素の量によって劇的に変化します。

炭素量が多いほど、より「硬く」なり、引張「強度が増大」します。ただし、その反面、伸び(粘り)が少なくなり、「もろく(割れやすく)」なるという弱点も併せ持ちます。

炭素量が少ないほど、より「軟らかく」なり、強度は小さくなりますが、「粘り強く」加工がしやすくなります。

 


2.鋼材は、熱に弱く、さびやすいので、耐火や防錆の処理を施す必要がある。

2・・・ 適切

鋼材は、一般に約350℃〜500℃で強度が半分程度に低下し、800℃〜900℃になると強度はほぼゼロになります。
そのため、火災から守るために、鉄骨の周りを耐火材料で覆う「耐火被覆(たいかひふく)」を施すことが建築基準法等でも求められます。
よって、適切です。

鋼材の主成分は鉄(Fe)であるため、水分や酸素と反応して酸化鉄(サビ)が発生します。
サビが進行すると鋼材の断面が薄くなり、構造的な強度が保てなくなります。
そのため、表面にペンキを塗る「塗装」や、亜鉛を付着させる「めっき」などの「防錆(ぼうせい)処理」が必須です。

 


3.鋼材は、強度が高く、粘りがあり、比較的小さな断面部材で荷重に耐えることができる。

3・・・ 適切

鋼材の大きな特徴は、「強さ」だけでなく、「しなやかさ(粘り)」を兼ね備えている点にあります。

  • 強度(きょうど): 単純な「力」に対する抵抗力です。これがあるから、重い荷重をかけても壊れません。
  • 粘り(靱性:じんせい): 変形してもすぐにはポキンと折れず、エネルギーを吸収しながら耐える性質です。これが高いと、地震などの大きな揺れに対して「粘り強く」耐えることができます。

なぜ「小さな断面」で済むのか? それは、同じ重さを支える場合、木材やコンクリートよりも鋼材の方がはるかに高い強度を持っているからです。

 


4.鋼材の素材の鋼の密度は、木材やコンクリートに比べて大きい。

4・・・ 適切

鋼材は、建築で使われる主要な材料の中で、単位体積あたりの重さが圧倒的に大きいです。

【宅建試験】建築材料の密度(比重)と特徴の比較

※表は左右にスクロールできます

材料名 密度の目安 ($g/cm^3$) 主な特徴・試験のポイント
鋼材(鉄骨) 約 7.85 建築材料の中で最も重い
高強度なため、部材を細くでき、建物全体の軽量化が可能。
コンクリート 約 2.3 ~ 2.4 鋼材の約3分の1の重さ。
耐火性に優れるが、部材が太くなり建物自重は重くなる。
木材 約 0.4 ~ 0.5 非常に軽く、水に浮く性質を持つ。
断熱性に優れ、表面が燃えても内部の強度が保たれやすい。



令和8年の個別指導はこちら

令和7年(2025年):宅建試験・過去問

問1
意思表示・物権変動
問2
保証・連帯保証
問3
意思表示
問4
担保物権・相殺
問5
相続(代襲相続)
問6
物権変動
問7
民法総合
問8
共有
問9
連帯債務
問10
契約不適合責任
問11
借地権
問12
借家権
問13
区分所有法
問14
不動産登記法
問15
都市計画法
問16
都市計画法(開発許可)
問17
建築基準法
問18
建築基準法
問19
盛土規制法
問20
土地区画整理法
問21
農地法
問22
国土利用計画法
問23
登録免許税
問24
固定資産税
問25
不動産鑑定評価基準
問26
報酬計算
問27
重要事項説明・35条書面
問28
業務上の規制
問29
37条書面
問30
重要事項説明・35条書面
問31
業務上の規制
問32
8種制限
問33
35条書面・37条書面
問34
免許の基準
問35
保証協会
問36
重要事項説明
問37
業務上の規制
問38
免許
問39
媒介契約
問40
クーリングオフ
問41
免許
問42
宅建士
問43
重要事項説明書・35条書面
問44
犯罪収益移転防止法
問45
住宅瑕疵担保履行法
問46
住宅金融支援機構
問47
不当景品類及び不当表示防止法
問48
統計
問49
土地
問50
建物

令和8年の個別指導はこちら

宅建通信に関する相談はこちら