宅地建物取引業者が行う広告に関する次の記述のうち、不当景品類及び不当表示防止法(不動産の表示に関する公正競争規約を含む。)の規定によれば、正しいものはどれか。
1.団地(一団の宅地又は建物をいう。)と駅との間の道路距離は、取引する区画のうち駅から最も近い区画(マンション及びアパートにあっては、駅から最も近い建物の出入口)を起点として算出した数値又は駅から最も遠い区画(マンション及びアパートにあっては、駅から最も遠い建物の出入口)を起点として算出した数値のいずれかを表示しなければならない。
2.新築分譲マンションを販売するに当たり、住戸により管理費の額が異なる場合であって、その全ての住宅の管理費を表示することが困難であるときは、最高額のみで表示することができる。
3.物件の近くに新設される予定の駅等又はバスの停留所については、当該路線の運行主体が公表していれば、現に利用できるものではなくても新設予定時期を明示して表示することができる。
4.道路距離80mにつき1分間を要するものとして、賃貸物件から最寄りの駅までの徒歩による所要時間を算出したところ15分50秒であった。この場合、当該所要時間を15分と表示してよい。
1・・・ 誤り
本肢は「いずれかを表示すればよい」が誤りで「両方を表示しなければならない」というのが正しいです。
団地は、通常の物件と比べて敷地が広いため、駅その他の施設との間の道路距離又は所要時間の表示に当たっては、次の2つを併記しなければなりません。
- その施設から団地内で最も近い地点(マンション・アパートなら出入口)を起点とした数値
- その施設から団地内で最も遠い地点(マンション・アパートなら出入口)を起点とした数値
なぜ「両方」必要なのか? 「団地」は一般的な一戸建ての敷地と異なり、非常に広大な面積を持つことが想定されています。 もし「最も近い地点」だけを表示した場合、団地の奥にある区画を購入した人が「実際にはもっと遠かった!」と不利益を被る可能性があります。逆に「最も遠い地点」だけでは、物件の利便性が正しく伝わりません。
そのため、消費者保護の観点から「最も近い地点」と「最も遠い地点」の併記が義務付けられています。
2・・・ 誤り
管理費については1戸当たりの月額を表示するのが原則です。ただし、住戸により管理費の額が異なる場合であって、全ての住戸の管理費を示すことが広告スペースの関係で困難なときは、最低額及び最高額のみで表示することができます(表示規約規則9条(41))。
全ての住戸の管理費を表示できない場合、ルール上は「最低額」と「最高額」の2つを表示(併記)しなければならないので、本肢は「最高額のみで表示することができる」という部分が誤りです。
なぜ「最高額のみ」ではいけないのか? 広告を閲覧する消費者は、自分自身の予算に合わせて住戸を検討します。「最高額」しか書かれていないと、「このマンションは高すぎて手が届かない」と誤解させてしまうかもしれませんし、逆に情報が不十分であると判断されるからです。
3・・・ 正しい
新設予定の鉄道の駅は、当該路線の運行主体が公表したものであれば、その新設予定時期を明示して広告に表示することができます(表示規約規則9条(6))。
つまり、まだ存在しない駅であっても、「運行主体(鉄道会社やバス会社)が公式に発表している」かつ「いつできるかを明示する」という2つの条件を満たせば、広告に載せることができます。
4・・・ 誤り
徒歩による所要時間については「道路距離80mにつき1分」で換算して時間表示しなければなりません。このとき1分未満の端数は切り上げて1分とします(表示規約規則9条(9))。
15分50秒という計算結果が出た場合、端数を「切り捨て」て15分と表示することは認められません。正しくは端数を「切り上げ」て「16分」と表示しなければなりません。
令和7年(2025年):宅建試験・過去問
- 問1
- 意思表示・物権変動
- 問2
- 保証・連帯保証
- 問3
- 意思表示
- 問4
- 担保物権・相殺
- 問5
- 相続(代襲相続)
- 問6
- 物権変動
- 問7
- 民法総合
- 問8
- 共有
- 問9
- 連帯債務
- 問10
- 契約不適合責任
- 問11
- 借地権
- 問12
- 借家権
- 問13
- 区分所有法
- 問14
- 不動産登記法
- 問15
- 都市計画法
- 問16
- 都市計画法(開発許可)
- 問17
- 建築基準法
- 問18
- 建築基準法
- 問19
- 盛土規制法
- 問20
- 土地区画整理法
- 問21
- 農地法
- 問22
- 国土利用計画法
- 問23
- 登録免許税
- 問24
- 固定資産税
- 問25
- 不動産鑑定評価基準
- 問26
- 報酬計算
- 問27
- 重要事項説明・35条書面
- 問28
- 業務上の規制
- 問29
- 37条書面
- 問30
- 重要事項説明・35条書面
- 問31
- 業務上の規制
- 問32
- 8種制限
- 問33
- 35条書面・37条書面
- 問34
- 免許の基準
- 問35
- 保証協会
- 問36
- 重要事項説明
- 問37
- 業務上の規制
- 問38
- 免許
- 問39
- 媒介契約
- 問40
- クーリングオフ
- 問41
- 免許
- 問42
- 宅建士
- 問43
- 重要事項説明書・35条書面
- 問44
- 犯罪収益移転防止法
- 問45
- 住宅瑕疵担保履行法
- 問46
- 住宅金融支援機構
- 問47
- 不当景品類及び不当表示防止法
- 問48
- 統計
- 問49
- 土地
- 問50
- 建物







