建物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.鉄骨構造は、主要構造の構造形式にトラス、ラーメン、アーチ等が用いられ、高層建築の骨組に適している。
2.鉄骨構造の床は既製気泡コンクリート板、プレキャストコンクリート板等でつくられる。
3.鉄骨構造は、耐火被覆や鋼材の加工性の問題があり、現在は住宅、店舗等の建物には用いられていない。
4.鉄骨構造は、工場、体育館、倉庫等の単層で大空間の建物に利用されている。
1・・・適切
「鉄骨構造」は、コンクリートがない分、「鉄筋コンクリート造」よりも軽く、建築コストも安く済むため、高層建築の骨組に適しています。
鉄骨構造は、「三角形を組み合わせたトラス構造」、「垂直方向に建つ柱と、柱をつないで水平方向にかけられる梁(はり)で長方形を構成して作られるラーメン構造」、「建材を円弧を描くようにつなぐアーチ構造」等があります。
2・・・適切
鉄骨構造の床は「既製気泡コンクリート板」、「プレキャストコンクリート板」等で作られます。
「既製気泡コンクリート板(ALC板)」は、「ガラスやセメントなど」を原材料として作られるので、人体に害がなく、リサイクルも可能な環境にやさしい建築資材です。そして、軽量でかつ耐久性、耐火性など多くの優れた性能があるため、一般住宅から高層ビルまでさまざまな建物に利用されています。
「プレキャストコンクリート板(PCa板)」は、工場で作られたコンクリート板で、「コンクリートが均質化できたり」「クラック(ひび)などの初期欠陥を発見しやすい」といった品質面での多くのメリットがあります。
3・・・不適切
鉄骨構造は、耐火被膜(燃えにくいようにする)や防錆処理(さびないようにする)は必要ですが、加工性は高いです。
現在は住宅、店舗等の建物にも用いられています。
4・・・適切
鉄骨構造は、自重か小さく、柱と柱の間を大きく開けることができるため、広々とした空間を作りたい場合に用いられます。
そのため、工場、体育館、倉庫等の単層で大空間の建物に利用されています。
令和3年(2021年)10月試験分:宅建試験・過去問
- 問1
- 同時履行の抗弁権(判決文)
- 問2
- 連帯債務
- 問3
- 民法総合
- 問4
- 配偶者居住権
- 問5
- 制限行為能力者
- 問6
- 債権譲渡
- 問7
- 売買契約
- 問8
- 工作物責任
- 問9
- 相続
- 問10
- 選択債権
- 問11
- 借地権
- 問12
- 借家権
- 問13
- 区分所有法
- 問14
- 不動産登記法
- 問15
- 都市計画法
- 問16
- 都市計画法(開発許可)
- 問17
- 建築基準法
- 問18
- 建築基準法
- 問19
- 宅地造成等規制法
- 問20
- 土地区画整理法
- 問21
- 農地法
- 問22
- 国土利用計画法
- 問23
- 所得税
- 問24
- 不動産取得税
- 問25
- 不動産鑑定評価基準
- 問26
- 重要事項説明書(35条書面)
- 問27
- 免許
- 問28
- 宅建士
- 問29
- 業務上の規制
- 問30
- 広告
- 問31
- 保証協会
- 問32
- 免許
- 問33
- 重要事項説明書(35条書面)
- 問34
- 営業保証金
- 問35
- 宅建士
- 問36
- 重要事項説明書(35条書面)
- 問37
- 重要事項説明・37条書面
- 問38
- 媒介契約
- 問39
- クーリングオフ
- 問40
- 業務上の規制
- 問41
- 37条書面
- 問42
- 8種制限
- 問43
- 業務上の規制
- 問44
- 報酬計算
- 問45
- 住宅瑕疵担保履行法
- 問46
- 住宅金融支援機構
- 問47
- 不当景品類及び不当表示防止法
- 問48
- 統計
- 問49
- 土地
- 問50
- 建物