令和6年(2024年)問50|建物

建物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

1.ラーメン構造は、柱を鉛直方向、梁を水平方向に配置し、接合部を強く固めた構造である。

2.ブレース構造は、柱や梁などで構成された四角形の対角線上に部材を入れた構造である。

3.ブレース構造は、骨組全てに用いることが多く、ラーメン構造など他の構造と併用することはない。

4.壁式構造は板状の壁と床を箱形に組み、建物とする構造で、原則として、柱や梁は用いない。


【答え:3】

1.ラーメン構造は、柱を鉛直方向、梁を水平方向に配置し、接合部を強く固めた構造である。

1・・・ 適切

ラーメン構造とは、柱と梁をしっかりつなぎ合わせて作られた建物の構造です。この構造では、柱はまっすぐ立てて(鉛直方向)、梁は横向きに取り付けます(水平方向)。接合部分を強く固定することで、地震や風などの力に対して丈夫になります。

ちなみに、「ラーメン」という言葉はドイツ語で「枠」という意味です。この構造は柱と梁が一体となって建物を支える仕組みになっています。

ラーメン構造


2.ブレース構造は、柱や梁などで構成された四角形の対角線上に部材を入れた構造である。

2・・・ 適切

ブレース構造とは、建物の強度を高めるために、四角い枠(フレーム)の対角線上に斜めの補強材(ブレース)を入れた構造です。この補強材によって、地震や風などの横からの力に対して建物が変形しにくくなります。水平からの力に強いため、柱や梁を細くできる利点がありますが、間取りや窓の配置に制限が出ることもあります。

ブレース構造


3.ブレース構造は、骨組全てに用いることが多く、ラーメン構造など他の構造と併用することはない。

3・・・ 不適切

ブレース構造は、建物全体の骨組みに使われることはほとんどありません。通常は、建物の一部を補強するために使われることが多いです。また、ラーメン構造などのほかの構造と組み合わせて使われることもよくあります。

 


4.壁式構造は板状の壁と床を箱形に組み、建物とする構造で、原則として、柱や梁は用いない。

4・・・ 適切

壁式構造は、壁と床を一体化させて箱のように組み立てる構造です。このとき、柱や梁は使わず、壁自体が建物を支える役割を果たします。壁が面全体で力を受け止めるため、建物の強さや安定性が高まり、地震にも強い構造になります。

壁式構造

 

令和7年、宅建試験対策の個別指導が開講しました。

令和6年(2024年):宅建試験・過去問

問1
法律関係
問2
委任契約
問3
共有
問4
民法総合
問5
履行遅滞
問6
地上権
問7
賃貸借
問8
民法の条文
問9
承諾・債務引受
問10
契約不適合責任
問11
借地権
問12
借家権
問13
区分所有法
問14
不動産登記法
問15
都市計画法
問16
都市計画法(開発許可)
問17
建築基準法
問18
建築基準法
問19
盛土規制法
問20
土地区画整理法
問21
農地法
問22
国土利用計画法
問23
住宅ローン控除
問24
不動産取得税
問25
不動産鑑定評価基準
問26
35条書面
問27
宅建業法総合
問28
報酬計算
問29
宅建士
問30
クーリングオフ
問31
宅建業法総合
問32
媒介契約
問33
広告
問34
手付金等の保全措置
問35
37条書面
問36
営業保証金
問37
35条書面
問38
免許
問39
案内所
問40
37条書面
問41
重要事項説明
問42
死に関する告知
問43
宅建士証
問44
37条書面
問45
住宅瑕疵担保履行法
問46
住宅金融支援機構
問47
不当景品類及び不当表示防止法
問48
統計
問49
土地
問50
建物

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