土地に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.30度以上の角度をなす斜面を背後に控える宅地は、崖面への保護対策を講じるか、擁壁を設けるなどの必要がある。
2.高さ2m以下の擁壁であれば、水抜き孔を有しなくても、地震による被害が生じることはない。
3.重力式擁壁は、擁壁の自重により、背面からの土圧に抵抗するコンクリート構造物である。
4.工場跡地や埋立地などでは、重金属や揮発性有機化合物などによる土壌汚染が問題となることがある。
1・・・ 適切
30度以上の急傾斜地を背後に控える宅地は、崖崩れや土砂流出のリスクが高いため、安全対策が必要です。
都道府県の条例に基づき、擁壁の設置や崖面の補強、法面工事などの保護対策を講じることが求められます。
2・・・ 不適切
擁壁に設ける水抜き孔は、擁壁裏に溜まる雨水や地下水などの圧力を軽減し、安定性を確保するための重要な構造です。
高さ2mを超える擁壁や宅地造成工事で設置される擁壁には、水抜き孔が必要とされています(建築基準法令142条)。
しかし、高さ2m以下の擁壁は建築確認が不要なため、安全性が不十分なものが存在する可能性があります。特に、地震時には水抜き孔がない擁壁が倒壊するリスクが高まるため、高さに関わらず安全性の確認が重要です。
3・・・ 適切
重力式擁壁は、コンクリートや石材の自重を利用して背面からの土圧に抵抗する構造物です。擁壁の重みを利用して安定性を確保し、土圧を受け止める役割を果たします。なお、他の擁壁として、鉄筋コンクリート造擁壁、練積ブロック擁壁、空石積み擁壁などがあります。
4・・・ 適切
工場跡地や埋立地では、過去の産業活動や埋立材料によって土壌が重金属や揮発性有機化合物で汚染されることがあります。これらの物質は健康や環境に対するリスクを引き起こす可能性があるため、土壌汚染の有無を調査し、必要な対策を講じることが重要です。
令和6年(2024年):宅建試験・過去問
- 問1
- 法律関係
- 問2
- 委任契約
- 問3
- 共有
- 問4
- 民法総合
- 問5
- 履行遅滞
- 問6
- 地上権
- 問7
- 賃貸借
- 問8
- 民法の条文
- 問9
- 承諾・債務引受
- 問10
- 契約不適合責任
- 問11
- 借地権
- 問12
- 借家権
- 問13
- 区分所有法
- 問14
- 不動産登記法
- 問15
- 都市計画法
- 問16
- 都市計画法(開発許可)
- 問17
- 建築基準法
- 問18
- 建築基準法
- 問19
- 盛土規制法
- 問20
- 土地区画整理法
- 問21
- 農地法
- 問22
- 国土利用計画法
- 問23
- 住宅ローン控除
- 問24
- 不動産取得税
- 問25
- 不動産鑑定評価基準
- 問26
- 35条書面
- 問27
- 宅建業法総合
- 問28
- 報酬計算
- 問29
- 宅建士
- 問30
- クーリングオフ
- 問31
- 宅建業法総合
- 問32
- 媒介契約
- 問33
- 広告
- 問34
- 手付金等の保全措置
- 問35
- 37条書面
- 問36
- 営業保証金
- 問37
- 35条書面
- 問38
- 免許
- 問39
- 案内所
- 問40
- 37条書面
- 問41
- 重要事項説明
- 問42
- 死に関する告知
- 問43
- 宅建士証
- 問44
- 37条書面
- 問45
- 住宅瑕疵担保履行法
- 問46
- 住宅金融支援機構
- 問47
- 不当景品類及び不当表示防止法
- 問48
- 統計
- 問49
- 土地
- 問50
- 建物