問題文を理解できない場合、
権利関係では、 「誰が」「どうした?」
まず、ここをしっかり押さえること!
その次に、 「誰に」「何を」「いつ」
を押さえることが非常に重要です。
宅建業法や法令制限についても、基本は同じです。
「~は」「~である」という主語と述語を押さえる。
その次に
「~の場合」「~に」「~を」などの修飾語を押さえる。
こうすれば、問題文を理解しやすくなります。
そして、最後に「質問内容を確認」して、問題を解くわけです。
■例えば、H18 14-1
「AとBとの間で、平成16年4月に、BがCから借りている土地上のB所有の建物について賃貸借契約 (期間2年) を締結し引渡しを受け、
債務不履行をすることなく占有使用を継続している。
Bが、Cの承諾を得ることなくAに対して借地上の建物を賃貸し、それに伴い敷地であるその借地の利用を許容している場合でも、
Cとの関係において、借地の無断転貸借とはならない。」
この問題文を整理しましょう。
まず、第一文を見ます。
「AとBとの間で、平成16年4月に、BがCから借りている土地上のB所有の建物について賃貸借契約 (期間2年) を締結し引渡しを受け、
債務不履行をすることなく占有使用を継続している。」
「誰が」「どうした?」
「Bが」「占有使用している」んです!
ここから細かい内容を見ていきます!
何を占有しているかというと、「B所有の建物を」占有しているんだな。
そして、この建物はCから借りている土地上に建っているんだな。
つまり、「地主がCで借地権者がB、そして、借地上にBが建物を立てて、占有している」
ということまでわかりました。
次に2文目を見ます。
「Bが、Cの承諾を得ることなくAに対して借地上の建物を賃貸し、それに伴い敷地であるその借地の利用を許容している場合でも、
Cとの関係において、借地の無断転貸借とはならない。」
「誰が」「どうした?」
「Bが」「建物を賃貸した」
建物って?
借地上の建物なので、B所有の建物ですね!
それで?
「Bは、地主Cの承諾なく無断で建物を賃貸した」ということです。
つまり、まとめると、
「地主がCで借地権者がB、そして、借地上にBが建物を立てて、占有していて、Bは、地主Cの承諾なく無断で建物を賃貸した」わけです。
最後に質問内容を確認します。
「借地の無断転貸となるか?」
借地についての話を質問してますよ!
答えは、BはB所有の建物を賃貸するのは自由で、地主の承諾は要りません。
そのため、Bは地主の承諾なく、第三者に借地上の建物を賃貸することができ、このことは「借地」の転貸借にあたりません。
答えについては、ポイントを知らないと答えれないので、まだ、学習してない方は解けなくて結構です。
重要なことはしっかり問題文を分解して、理解していくことが重要です。