登録講習とは、簡単にいうと、宅建業者に勤めている方を対象に、一定の講習を修了することで宅建の本試験の問45~50の5問を免除してもらえるものです。 つまり、登録講習を修了すれば、問45~50の5問は全問正解したものとみなされ、本試験では残り45問を1時間50分で解くかたちになります。(通常の試験時間は2時間)
登録講習を受けられる者とは?(受講資格)
上記で、「宅建業者に勤めている方が対象」と記しましたが、厳密には、宅地建物取引業に従事する方で、「従業者証明書」をお持ちの方に限ります。 また、監査役は従業者に含まないので注意が必要です。 実務経験期間は問いません。
登録講習ではどんなことを行うか?(講習内容)
流れとしては3つのステップに分かれます。
第一ステップ:通信講習(自宅学習)/約2ヶ月
申し込みをすると、自宅に講習のためのテキスト類が届きます。 第二ステップのスクリーニングまで、そのテキスト類を使って自習をするわけです。 ただし、実際のところ、ほとんどの方が、この自宅学習は行っていません。それでも、第三ステップの修了試験に合格することはできますので、それほど学習する必要はないでしょう。 ただし、スクリーニングまでに行うべき課題がありますので、それは行いましょう。 演習問題なのですが、スクーリング第1日目に、「自宅学習の問題60問の回答(課題)」を提出しなければなりません。
※この課題については点数は関係ありません。間違っていてもよいので、教材が届きましたら、先に行っておきましょう!
テキストなどを見ながら行ってください。 この課題を提出しないと、修了試験を受験することができないので注意してください。
第二ステップ:スクリーニング(会場にて講義)/丸2日間:10時間
不動産実務に精通した弁護士・不動産鑑定士・税理士等がテキストをもとに講義を行います。 この講義は必ず聞いていてください。 多くの場合、講師の方が修了試験に出題する部分を授業中に教えてくれます。 そのため、寝ることは絶対しないようにしましょう。 しかし、講師の中には出題部分を教えてくれない方もいるらしいので、その講師に当たった場合は運が悪かったと思うしかないでしょう。 登録講習は落とすための試験はないため、この5点免除の試験で不合格になる方は少ないです。
第三ステップ:修了試験
通信講習・スクーリングにて学習した内容について出題致します。 出題方法:4肢択一式20問 試験時間:1時間、スクリーニング2日目の最後に実施します。 合格点:7割(14問) 備考 1.教材・参考資料等の持ち込みは一切できません。 2.問題冊子及び解答用紙は、試験終了後すべて回収。 3.修了試験の解答の配布されない。 4.修了試験は1回のみ受験可能です。
【試験当日(スクリーニング2日目)の持ち物】
① 従業者証明書 | 有効期間切れとなる場合は、スクーリングの10日間前までにセンターにご連絡ください。 |
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② 修了試験受験票 | 1日目、2日目の「出席票」を兼ねています。2日間とも持参してください。 受講票は、必ず顔写真を貼ってお持ちください。 4.5㎝×3.5㎝(パスポート用写真サイズ、無帽、無背、白黒・カラー可) |
③ 登録講習テキスト | 専用本です。 |
④ 筆記用具 | 修了試験は、鉛筆又はシャープペンシル(HB又はB)のみ使用できます。 また、消しゴムも忘れずにご持参ください。 |
⑤ 時計 | 修了試験中は、スマートフォン、携帯電話等を時計代わりに使用することができません。 |
登録講習は「いつ」「どこで」行われるか?
登録講習は4月~8月ごろまで複数回行われます。 会場(場所)は全国各地で行われます。 大手の宅建の予備校や通信教育会社が行っているのですが、会場やスクリーニングの日程など各会社によって異なります。 注意が必要なのは、申し込み期限です。 実際に講習は4月~8月に行われますが、申し込み期限は2月~5月の半ばあたりです。 そのため、早めに申し込みはしておきましょう!
登録講習の「申し込み方法」と「費用」
登録講習を行っている大手の宅建の予備校や通信教育会社等のホームページをご覧下さい。 申し込みは12月ごろから行われます。 費用は、各会社によって異なります。 だいたい、1万円~2万円で、1万6000円という会社が多いです。
とりあえず、 宅建業者にお勤めの方は、受けておいた方が受験勉強も楽になるので、是非受けておきましょう!
※登録講習を修了することで、「住宅金融支援機構、不当表示法、統計、土地、建物」の5分野について、勉強しなくても5点は得点したことになるということです!